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尿酸を減らすお薬です。痛風や高尿酸血症の治療に用います。

特徴について

フェブキソスタット（フェブトップ）は、尿酸を減らすお薬です。痛風や高尿酸血症の治療に用いられます。

血液中の尿酸値が高いことによって高尿酸血症を引き起こしますが、痛風はこのような状態が続くことで発生しやすくなります。目安としては血中尿酸値が7mg/dLを超える場合です。

フェブキソスタットは、尿酸降下薬とも呼ばれており、尿酸の生合成を抑え、体内や尿中の尿酸を減らす特徴があります。

そのため、尿酸産生過剰型の人や尿路結石を合併している人に適しているお薬です。また、痛風関節炎や痛風結節のほか、無症候性高尿酸血症にも適応します。

また、このお薬は胆汁や腎臓など複数の経路から排出されるのも特徴の一つです。そのため、従来品でもあるザイロリックのように腎機能に応じた用量調節の必要がなく、腎臓が弱っている人でも使いやすくなっています。ただし、重度の腎障害がある人は安全性が確立されていないので慎重に用いる必要があります。

商品詳細

商品名：フェブトップ80mg30錠

成分：Febuxostat 80mg

用量

尿酸降下薬による治療初期には、血中尿酸値の急激な低下により痛風関節炎(痛風発作)が誘発されることがあります。そのため、通常成人はフェブキソスタットとして1日10mgからスタートし、1日1回経口服用します。その後は血中尿酸値を確認しながら必要に応じて増やしていきます。いきなり増量させることはせず、徐々に増やしてください。

効能に関する説明

このお薬の効能としては、痛風や高尿酸血症で苦しむ患者さんの尿酸値を低下させることです。

臨床試験では、血中尿酸値9.0mg/dL以上の患者さんを対象に服用し、服用開始後16週間で尿酸値が6.0mg/dL以下に低下した人の割合が80％以上との結果が出ています。

注意事項に関する説明

このお薬を服用するにあたっての注意事項はいくつかあります。

【特に注意したい人】

重い腎臓病や肝臓病を患っている人は慎重に使用する必要があります。

【使用にあたり】

痛風を患っている人は、飲みはじめの量に注意しなければなりません。飲みはじめは少量とし、数週間あけてから2段階で増量していくのが基本です。痛風は飲みはじめに発生しやすいといった特徴もあるため、ゆっくりと尿酸値を下げていくことが大切です。

また、このお薬は痛風の予防薬となるため、毎日規則正しく服用しましょう。発作時に急に飲み始めてもかえって悪化させてしまう可能性が高くなるので注意してください。痛風発作に関しては、他のお薬（鎮痛消炎薬やコルヒチン）を頓服します。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせの悪いお薬としては、メルカプトプリンとアザチオプリンです。これらのお薬との併用は代謝を著しく阻害する可能性があるため避けなければなりません。

また、痛風字のアルコールは厳禁となりますので、できる限り禁酒を徹底しましょう。

副作用

このお薬の副作用としてよく発生しやすいのが、飲みはじめに痛風発作を起こしやすくなることです。

これは尿酸の結晶が関節から溶け出すために起こります。これらの現象は症状が良くなる過程になり、関節で結晶となっている尿酸が排出されることで発作は起こりにくくなります。

その他の副作用としては、めったにないと言われていますが下記の内容があげられます。

【重い副作用】

めったにないと言われていますが、念の為注意が必要な症状が下記のとおりです。

• 肝臓の障害（だるさ、食欲不振、吐き気、発熱、かゆみ、黄疸など）
• 過敏症（発疹、発赤、蕁麻疹、かゆみなど）

そのほか、下記の症状が見られるケースもありますので注意してください。

• 飲みはじめの痛風関節炎、関節痛、手足の痛みや不快感、しびれなど
• 下痢、腹痛、倦怠感
• 肝機能検査値異常、甲状腺刺激ホルモンの増加