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イベルメクトールは腸管糞線虫症の治療薬や疥癬（かいせん）の治療に用いられる飲み薬です。

有効成分にはイベルメクチンが含まれており、従来は新型コロナウイルス感染症の治療として用いられる予定でした。しかし、国内では新型コロナウイルス感染症の治療に対する効果はないとの治験結果が発表されています。

特徴について

このお薬は、アメリカをはじめ世界的に使われているアベルメクチン群の広域スペクトル抗寄生虫薬です。日本でも使用されることがあり、主に疥癬（かいせん）の治療に用いられます。安全性も比較的高いことが知られており、重い症状の副作用も少ないです。

このお薬に含まれている成分は、新型コロナウイルス感染症に有効性があるとアメリカの研究チームが論文を公表しました。

しかし、その後は十分な裏付けを取ることができなかったことから、取り下げられることとなりました。今後も臨床治験などは継続すると言われておりますので、その結果が注目されるところです。

使用期限2025年8月末

商品詳細

商品名：イベルメクトール12mg48錠

成分名：Ivermectin 12mg イベルメクチン

用量

このお薬は通常、イベルメクチンとして体重1kgあたり約200μgを2週間間隔で2回経口服用します。使用にあたっては水とともに服用してください。

具体的に体重毎の1回あたりの服用量は下記のとおりとなりますので、参考にしてみてください。

・体重（kg）：12mg錠数
・15-24：1/4錠
・25-35：半錠
・36-50：半錠＋1/4錠
・51-65：1錠
・66-79：1錠＋1/4錠
・80-90：1錠＋半錠

ただし、重症型（角化型疥癬等）の場合は服用量が異なる場合があります。そのため、必ず医師の指示に従ってから服用するようにしてください。

効能に関する説明

イベルメクトールは腸管糞線虫症の治療薬や疥癬（かいせん）の治療に用いられています。糞線虫は日本ではあまり聞かない寄生虫の一種ですが、熱帯や亜熱帯地域に分布する寄生虫です。

日本国内では沖縄や奄美諸島などで確認がされており、比較的気温の高い地域で発見されています。

糞線虫は皮膚を通して人の体内に入り込み、小腸に寄生します。数が多くなると胃腸症状を引き起こしやすくなるため厄介な寄生虫として知られています。

疥癬（かいせん）は、ヒゼンダニが皮膚に寄生して起こる皮膚感染症のことです。特徴としては赤い出来物のようなものがいくつもできたり、強いかゆみを感じたりするのが特徴となります。

このお薬は、大きく分けると糞線虫症や疥癬虫に対して特効的に作用します。基本的には1回や2回の服用で寄生虫の駆除が可能とされています。

注意事項に関する説明

このお薬を使用するにあたっては守らなければならない注意事項がいくつかあります。

高齢者に対する投与

このお薬は高齢者に対する投与には注意が必要になります。その理由の一つとして、高齢者に対する安全性が確立されていないからです。

一般的に高齢者は肝臓、腎臓、心機能が低下しています。また、人によってはその他のお薬も服用していることがあるため、特に注意が必要です。

妊娠または妊娠している可能性のある女性

高齢者と同じように、妊娠または妊娠している可能性がある女性に対する安全性は確立されていません。これらのケースでは、主に妊娠中の女性が治療上の有益性が危険性を上回るとされるときだけ投与します。

それ以外はリスクが高いと言われているため、注意が必要です。使用を検討されている方は必ず医師の指示に従ってください。

体重が15kg未満の小児

このお薬が使用できるのは、体重が15kg以上になってからです。15kg未満の小児は安全性が確立されていないことから、使用することはできません。

その他注意したい項目

その他に注意したい項目としては、主に下記の内容があげられるのでそちらも確認してください。

・新型コロナウイルス感染症に対する有効性はまだ認められていません。そのため、それらの治療を目的とした使用はしないでください。

・空腹時に服用時は必ず水を使用してください。牛乳などの乳製品で飲むことがないよう注意してください。

・このお薬には意識障害が報告されています。生活に支障をきたすおそれがありますので、服用後の車や自転車等、乗り物の運転は控えましょう。また、高所作業もしないよう注意してください。

副作用

このお薬には、重度な副作用はめったに見られることはありません。主な副作用として報告されているのが下記項目の内容です。

・吐き気
・かゆみ
・めまい

特に上記かゆみの部分については、疥癬においてヒゼンダニが死滅すると一時的にひどくなるケースがあります。これらは症状の悪化ではなく、ヒゼンダニが死滅しているだけなので基本的には問題ありません。

また、めったにないですが、下記の重い副作用の可能性もあるので一度確認してみてください。

・重い皮膚・粘膜症状（発疹、発赤、水ぶくれ、皮膚の熱感、唇や口内のただれ等）
・肝臓の障害（だるさ、食欲不振、発熱、吐き気、黄疸等）
・血小板減少（血が止まりにくい、鼻血、歯肉出血、血尿等の出血）

口コミ

匿名様　|　女性　|　 　 評価：
コロナ対策に購入しました。 風邪気味で、鼻水が出て止まらなかった為すぐに１２ｍｇ1錠服用しました。
翌日には症状がきえていました。念のため12日後にもう一錠服用しましたが
これといった副作用もありませんでした。